平素は公益社団法人 全日本不動産協会 東京都本部 千代田支部の運営に対しまして会員の皆様には多大なご協力ならびにご支援を賜り、支部役員一同厚く御礼申し上げます。 いまだ新型コロナウイルス感染症の影響の大きな日々が続いております。治療と感染拡大防止のため、昼夜を問わず最前線で闘っておられます医療従事者や介護従事者等の方々に、最大級の敬意と感謝を申し上げます。 世界的な感染の拡大により、世界中のヒトの動きが止まってしまい、経済活動も滞り、様々な需要が消失してしまいました。経済は戦後最大の落ち込みとなり、現在は持ち直しの動きも見られますが、その水準は低く、個人消費や設備投資も弱い動きとなっています。人々の暮らしや働き方についても、大きな変化を余儀なくされました。我々不動産業についてもその影響は大きく、昨年の東証REIT指数の下落、首都圏のマンション新規供給戸数の減少、東京23区オフィス空室率上昇などに加え、地価にも影響が表れています。 その一方、新型コロナウイルス感染症の拡大は、AI、IoT等を使ったデジタル・トランスフォーメーションの進展、価値観の多様化等の構造的な変化を大きく加速させました。それに伴い不動産業を取り巻く環境も大きな変化を求められています。IT重説や契約書の電子化等によるペーパーレス化などデジタル化に向かって大きく舵を切ろうとしています。 そうした中、当支部では昨年7月にいち早く研修会のWeb配信を行いました。「千代田地区法定研修会」や「不動産セミナー」などこれまで3回のWeb配信をして、多くの方に御視聴いただいております。 さらに、本会報誌「千鳥」も今回から支部HPでの公開とさせていただきました。コロナ禍の中でも会員の皆様に有益な情報の発信の仕方などを模索し実行していきます。 また今年は、昨年延期になった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が迫っています。いまだ開催自体も不確定で、様々な方針が検討されているところですが、無事に大会が開催され、経済成長の契機となることを大いに期待します。当支部は東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、主要施設や主要道路が大会会場となる千代田区の安心・安全な街を守るための「千代田区パートナーシップに関する協定書」を継続して締結しており、区民の安全安心、テロの脅威や災害に対する取り組みについてより一層の連携強化を図ってまいります。 さらに、「千代田区一斉清掃の日」にちなんだ地域清掃活動や「区の花、さくら再生事業」など地域活動にも引き続き協力してまいります。 千代田支部の会員数も順調に増加しており、令和3年2月末日で正会員749社、従たる事務所50社となりました。これもひとえに会員皆様のご協力、支部組織強化のための増強強化に基づいた活動の賜物と感謝申し上げます。 6月には「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が全面施行されます。この法律は、サブリース業者とオーナー間の賃貸借契約の適正化のための措置を講じるとともに、賃貸住宅管理業者の登録制度を設け、賃貸管理業務の適正な運営の確保と借主と貸主の利益保護を図るというものです。当支部では研修会等を通じて随時、情報提供をさせていただきます。 最後になりましたが、千代田支部会員各位の益々のご発展、ご健勝を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。公益社団法人全日本不動産協会 東京都本部全日本不動産政治連盟 東京都本部千代田支部 支 部 長丸岡 敬コロナ禍だからこその会員支援を模索支部長挨拶CHIYODA NEWS2021.3 / No.33CHIDORI02
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