CHIDORI_2023_No35_WEB
2/8

02公益社団法人全日本不動産協会 東京都本部全日本不動産政治連盟 東京都本部千代田支部 支 部 長丸岡 敬支部長挨拶 平素は公益社団法人 全日本不動産協会 東京都本部 千代田支部の運営に対しまして会員の皆様には多大なご協力ならびにご支援を賜り、支部役員一同厚く御礼申し上げます。 昨年は、ポストコロナに向けて大きく舵が切られた一年でした。ワクチンの効果やコロナウイルスの弱毒化により、外国人観光客受け入れが徐々に緩和されるなど、コロナに関する規制緩和が進み、経済活動は正常化に向かいつつあります。 ただ、長期化するロシアのウクライナ侵攻をはじめとする地政学上の不安定さや為替変動、エネルギー価格の上昇等による物価高騰、日銀の政策変更等による金利の動きなど、国内においてもコスト上昇は生じ、企業収益を圧迫、一般消費者の負担を増大させています。 一方、サッカーワールドカップ(カタール)の開催による明るいニュースもありました。日本代表チームは惜しくもベスト8は逃したものの、強豪ドイツ、スペインに勝利し「ドーハの奇跡」として人々に感動を与えました。  また、2月に発生したトルコ・シリア地震で被災者を人道的に支援するため、当協会では募金を募集いたしました。ご支援を賜りました会員の皆様には感謝を申し上げます。 住宅・不動産市場においては、昨年9月に発表されました基準地価では、住宅地 の全国平均が31年ぶりに上昇となり、経済活動の本格的な回復軌道に乗ることが期待できる状況になってきました。 また、今年4月から相続などで取得した土地を手放し、国に引き取ってもらう「相続土地国庫帰属制度」が始まります。「相続」か「相続放棄」するかのどちらかが主流であったなかに新たな選択肢が生まれる一方で制約も多く、課題も残されています。東京都の新築戸建ての太陽光パネルの設置義務化なども控える中、それら様々な制度の変化について注視してまいりたい思います。 千代田支部におきましては、千代田区の安心・安全な街を守るための「千代田区パートナーシップに関する協定書」を継続して締結しており、区民の安全安心、テロの脅威や災害に対する取り組みについてより一層の連携強化を図ってまいります。 また、「千代田区一斉清掃の日」にちなんだ地域清掃活動や「区の花、さくら再生事業」など地域活動にも引き続き協力してまいります。 さて、令和4年度千代田区支部の事業活動も予算案通り順調に実施されました。また、千代田支部の会員数も順調に増加しており、令和5年2月末日で正会員800社、従たる事務所59社となりました。これもひとえに会員皆様のご協力、支部組織強化のための増強強化に基づいた活動の賜物と感謝申し上げます。 昨年の改正宅建業法により不動産取引における売買・賃貸借契約の際に交付される重要事項等の書面を電磁的方法で提供すること(電子書面)が可能となり、IT 重説を活用した重要事項説明書と合わせて「不動産取引のオンライン化」を可能とする環境が整い、不動産業界のDX化が一層加速するものと思われます。このような様々な動きが事業環境にどのような影響があるのか、不動産事業者として何をしておくべきなのかなど当支部では研修会等を通じて随時、情報提供をさせていただきます。 最後になりましたが、千代田支部会員各位の益々のご発展、ご健勝を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。経済活動は正常化へ業界の変化に注視

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る