最近、タイトルにあげました「iPadで現場を変える!」という本を読みました。
もう一度iPadの特徴・特性を見直し、個人的にも職場でも有効活用できないかというのがその狙いです。

そもそも・・・私がiPadを購入した理由は、一般的な理由ではありませんでした。あまりそういった使い方をメインにされていらっしゃる方はいないかもわかりませんが、私は音楽を作ったり演奏したりすることを趣味としており、シンセサイザーとして使いたかったために購入したのでした。
実はiPadはアプリを入れることで、高性能シンセサイザーに化けます。高性能どころでなく、モンスターシンセサイザーとなり得るのです。
そんな極めて個人的な動機でした。
しかし、購入後すぐに仕事にも活かせることがわかりました。その理由を挙げてみますと・・・
1.起動がものすごく早い、玄関開けたら2分でご飯というCMがありましたが、電源入れたら2秒で通信。といった具合です。
2.画面が大きく、画質が良い。
3.薄くて軽く持ち運びに大変便利。
4.バッテリーが長持ち。
まず、今となっては当たり前ですが、この4つが基本的要素かつ、iPadを特徴づける部分だと思います。
1~4に大変優れているため、仕事における様々なシーンで便利に使えるのです。
さて、では実際の利用場面を本の中からご紹介しましょう。
P66(引用) 中古自動車販売会社のブロックマネージャー談
まず、最初に個人のビジネスツールとしての印象をお話しますと、iPadを使い始めてみて感じたのは、とにかく機動性が高いこと。iPadで仕事のスタイルが大きく変わりました。メールとスケジュールが特に便利です。起動が速いし、ノートPCに比べて格段に軽いし、電池の持ちも良い。外出時にも常に持っていき、ちょっとした空き時間に起動して情報をチェックできる。ノートPCののように構えることなく、いつでも情報を参照できるので、細切れ時間を有効活用できるようになりました。(引用終わり)
医療関係でも高いパフォーマンスを発揮しているようです・・・
P85~、99さがネット(佐賀県)救急車55台とiPadが実現する「見える救急医療」の章では、救急車輌55台すべてにiPadを搭載し、患者の搬送先となる病院をその場で検索できるようにしたとのことです。
人命救助の分野では出動から15分以内に現場に到着できることで人命を救える確率が上がるとする、「15分ルール」というものがあり、iPadを活用することで、15分ルールに大いに貢献したそうです。
また従来の99さがネットの年間運用費は約6700万円だったところをiPad導入により約2700万円へと圧縮でき、5年間で約2億円のコスト削減効果があったことが紹介されていました。(P103)
本の最後の方では、iPad導入を成功させるための方法の一つとして”スモールスタート”が提案されていました。
P193(引用)
まずは少数の先進ユーザーを社内で選抜し、小規模なパイロットプロジェクトを実施。パイロットプロジェクトの様子を見ながら、本格的な全面展開を図る、という手順が望ましい。
なぜ、「小さく始める」ことにこだわるべきなのか。ビジネスプロジェクトのセオリーである、ということ以上に大きいのが、「iPadが新しいデバイスであるから」という理由である。PCに比べて導入実績が少ないがゆえに、ITサービス企業側にも、そして自社のIT部門側にもノウハウが充分に蓄積されているとは言い難い。そこで、小さなパイロットプロジェクトで検証を進めるのである。(引用終わり)
・・・
書籍は2011年にリリースされたもので、5年前になります。現在はiPad自体も性能が向上するなど進化を続け、より便利で革新的な使い方が開発されると同時に使い手のノウハウも蓄積してきています。
本日のセミナーは私も一部見学させていただこうと考えています。楽しみです。
事務局 内田健太郎