2018年6月20日
全日東京会館では、エントランスホールやエレベーターホールで有線放送のクラシック音楽を耳にすることが出来ます。
エレベーター待ちをしている時など、ふと気が抜ける瞬間なのか、そういう時耳に音楽が良く入ってくるのです。
比較的良く流れている曲でいい曲があったのですが、残念ながら曲名がわからないことがありました。
そこで、後輩に「タッタンタータタタッタッターって良くかかる曲があるんだけど、あれはなんていう曲?」と聴いてみました。
そうしたら、後輩が、「あー、あれですね。バッハの無伴奏パルティータです。」と教えてくれました。
あー、そうなんだ。今度図書館でCDを借りてこよう。となったわけです。
ところが、また別の日に別のいい曲が流れていました。今度はピアノ曲だったため、「残念ながら今度はピアノソロ曲だったよー。いい曲だったんだけどねー。」という話をしたところ・・・
「あれは有線のA12チャンネルが流れているので、有線のオフィシャルホームページで曲名を確認することが出来るんですよ。」と教えてくれました。
なるほど!さすがデジタル・ネイティブ世代!私にはそういう発想は全くありませんでした。
で、めでたく曲名が確認出来ました。参考までに・・・シャミナードという作曲家のへつらう女という曲でした。
その後も、またいい曲と巡り合った時に曲名を確認出来ました。その時は確か・・・ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番だったと思います。
さてさて、そんな出来事があったわけですが・・・、ここからが本題です。
休日土曜日の午前の事、家の周りを散歩していた時に、そういう場合にダブルクリック一発で曲名を画面に表示するようなプログラムを作ったら、もっと多くの名曲を発掘することが出来るな。
そう考えたわけです。
そして、帰宅してからすぐにプログラムを作り始め、2時間くらいでダブルクリック直後にその時に有線A12チャンネルで放送されている曲とその1曲前の曲を画面に表示してくれるプログラムを完成させました。
さあ、ここからが面白いところです。
当たり前の話ですが、私の自宅には有線放送がありませんので、プログラムが完成したところで、曲名を画面に表示させても音楽は流れてません。
もちろん、曲名を画面に表示させれば、ああ、今有線のA12チャンネルではこの曲が流れているんだろうなというのはわかります。でも、実体はありません。
そこで、次のような事を考えました。
画面に曲名を表示することは出来た。そうしたら、表示した画面の曲名を検索キーワードとしてyoutubeを検索して、youtubeを再生させるようなプログラムを組んだら実体に近いものを獲得できるのではないかと・・・。
そこで、そのようなプログラムに追加・改修しました。なかなか苦戦しましたが、その日の夕方にプログラムは完成しました。
かなりの確率で表示された曲名のyoutube動画を再生することが出来ます。ほぼ全自動でです。
残念ながら100%でない理由は、全ての曲がyoutubeにあるわけではないことと、検索キーワードの曖昧さから全く違う曲がピックアップされてしまうケースもあるからです。
もっともそれはそれで、その間違いも一興ですが。
ちなみに、ピアノ・ソロ曲の場合はかなりの的中率です。ピアノの世界にはアマチュアピアニストが参加するPTNAというコンクールがあり、そこの映像が数多く公開されているため、その音源がヒットするのです。
アマチュアピアニストと言えどPTNAで好成績を収めた方の演奏なので、聴き応えは十分です。
こうして、世界に一つしか存在しない自分用のプログラムが完成しました。開発にはほぼまる1日かかりましたが満足しています。
事務局 内田健太郎