(1)今月のテーマ:オミクロン株の拡大と今後の見通し
我が国では、米軍基地からオミクロン株が拡散したとされており、沖縄をはじめとする一部の県では、飲食店舗の影響時間や酒類の提供を制限する「まん延防止等重点措置」が発せられました。今後のポイントとしては、
① 医療関係者がオミクロン株に罹患することで、医療提供体制がひっ迫する懸念が高まっている。
② 一段と感染者や重症者数が増えると、人々の消費マインドが委縮してくる。
③ 2月から3月に掛けて感染者数がピークアウトするかどうかが勝負となる。
ここで感染者数を抑えられれば、経済回復への影響は軽微にとどまるとみてよいのではないでしょうか。
(2)column:2022年の不動産市場を取り巻く5つのキーワード。①コロナとの共存による経済の回復、②投資家によるサスティナビリティ(持続可能性等)要求水準の高度化、③流動性とインフレ率上昇への対応、④気候変動に対する計画と行動、⑤構造的変化に基づく長期需要への対応。
(3)定点観測:建設不動産関連統計は引き続き堅調に推移。
21年11月の建設工事受注は民間建築を中心に3カ月連続でプラス。新設住宅着工戸数は、首都圏の持ち家着工が3.1%増と伸長、貸家着工は9カ月連続プラスと全国的に増加地域が広がっています。
(4)小売り、外食系統計では、回復感は弱いものの、一部に底入れ感の動きがみられています。
(5)景気ウォッチャー動向調査によると、12月はコロナ収束期待で高水準のマインドが続いています。
(6)コロナ禍においても労働市場は安定基調が続いています。