今回は、京橋地区で行われた中央区地域福祉活動計画地域懇談会に参加してきた模様をお伝えいたします。
○開催日時:平成27年8月26日(水) 18時~20時
○開催場所:中央区新川2-1-11 7階(特定非営利活動法人キッズドア会議室)

中央区社会福祉協議会(中央社協)が呼びかけ、地域で活動又は暮らす様々な方と福祉の問題解決を目指して策定していく行動計画が、地域福祉活動計画となります。
中央社協では、この計画の策定にあたって、区内を3つの地区に分けてそれぞれのエリアで説明会形式の会合を開催しています。今回はその京橋地区での会合になります。
参加者は、計画策定委員会の方々(学識経験者~地域活動の代表者など)・呼び掛けに応えて参加された区民の方々・中央社協の職員の方々などです。

これらの皆さんが中心となって多方面からの意見を集約して、来期の行動計画を策定していくこととなります。

当日は、まだまだ課題が多いながらも、皆さん予想以上に色々な行動計画に繋がるヒントを出し合うことができ、非常に活発な交流が出来たのではないかと思いました。

■ 地域福祉活動計画とは?
地域福祉活動計画(本計画)は、社会福祉法第 109 条の規定に基づく民間組織である社会福祉協議会が活動計画として策定するものであり、「すべての住民」、「地域で福祉活動を行う者」、「福祉事業を経営する者」が相互に協力して、地域福祉の推進を目的とする実践的な活動・行動計画です。

本計画は、同じく社会福祉法第 107 条の規定に基づき、市区町村が行政計画として策定する「地域福祉計画」と連携して、官民一体となって策定されるものであり、中央社協でも平成28年度から平成32年度までの5年間を計画期間として昨年から策定に取り組んできました。

中央社協が発起人となって本計画の策定を進めていきますが、実際の策定実務では計画策定委員会が中心となって、今回の懇談会で取り上げられた意見と合わせて中央区社協ホームページで募集されたパブリックコメントなどを参考資料として、本年度末迄に策定されることとなります。

【リンク】中央区社会福祉法人中央区社協ホームページ パブリックコメントの募集について 

■  計画の背景
本計画は、文字通り地域の文化によってニーズや目的が異なってくるため、計画の策定に当たっては、中央区個別の特徴・課題を探っていく必要があります。

中央区では、区民の実に約90%がマンション等の集合住宅に住んでいます。また、現在区内での再開発計画(着手済含め)は32ヵ所が指定されているとのこのことです。その為、中央区における課題は、益々増えると予測(※)されている①集合住宅をはじめとした地域での居住者の孤立を防ぎ見守り等による地域交流の活性化②転入区民と既存居住の区民との交流③子育て世帯の支援などが主なものとなっています。

また、これからの社会福祉全体の考え方が、行政などの「公助」に頼らない「自助」・「共助」に変わっていく流れがあるので、地域住民同士の助け合いが非常に重要になってくると考えられています。

※平成27年8月1日現在における中央区内の人口等:81,154世帯/140,936人(中央区ホームページ「中央区の人口・世帯数」統計データ)

■ 基本理念(案)
この計画の基本理念は、次のように示されています。

「新しいつながりと支えあいを創る
~一人ひとりが自分らしく、安心して暮らせるまちを目指して~」

■ 具体的な取り組み(案)
昨年から取り掛かって策定している本計画の草案には、いくつかの具体的なアクションプランが盛り込まれています。
今回の懇談会では、これらアクションプランに関する個別の「ネタ」を皆で出し合うことが最大の目的だった訳です。計画策定委員会がこれまでの活動の結果草案として方針を立てたアクションプランは次の通りとなっています。

①地域活動に参加しやすい仕組みづくり
・地域活動等の情報発信
・地域活動への参加の促進
②地域福祉の担い手の発掘・支援
・地域福祉を知る機会の提供
・課題解決の仲間を増やす取り組み
・地域福祉活動の学習機会の提供
③気軽に立ち寄れる居場所や拠点づくり
・常設の居場所づくり
・住民の新たなサロンの立ち上げ支援
・既存のサロン等の活性化支援

このようにして、今年度末には今後5年間の地域福祉活動計画が策定されることになります。その他、当日の懇談会で出てきた中央区の個別の課題として次のようなテーマがありました。
・昼間人口が多く企業の事業所が集積している(住民と企業との連携・交流の必要性)。
・オリンピック・パラリンピック選手村の設置(用地・インフラ整備)。

さらに細かいことを言えば、今回中央区を3つの地区(京橋・日本橋・月島)に分けた懇談会を実施していますが、それぞれの地域性や文化が違っているため、小地域ごとの課題解決策が必要となる筈です。今回の懇談会参加で、あらためて細かく地域を見つめる姿勢の大切さを学ばせて頂きました。

小③

(会場にはいろいろな方が参加されました)

小①

(グループディスカッションの模様)

小②

(皆さんからの意見をテーマ別のまとめる作業)

みんなで「働きやすく、住みやすい、誰でも笑顔になれる中央区」にしませんか?

 文責:中央支部広報委員会