今回は、準備期間を経て今年春からスタートした「にこにこ食堂」の活動現場に伺って参りました。

にこにこ食堂とは、最近全国でも知名度が上がってきた、子ども食堂(就学児童を中心とした地域での食育交流拠点)の事業活動になります。「食育」や「交流」を事業の柱としていますが、子供たちに並ぶもうひとつの主人公の食事も、大人が食べても大満足の美味しさでした!

中央区はマンション居住者が人口の約8割と、他の地域とは異なる居場所・地域交流拠点整備の課題があります。「にこにこ食堂」は、これら課題を抱えながらも中央区からの協力(みんなの食堂づくり支援事業)を得て、無事スタートに至りました。

●食事中のにんなを「パチリ」

●食事中のみんなを「パチリ」

 

【ご協力頂いた方】
〇にこにこ食堂メンバー 山竹、田中、小出、中村、小松 様
〇中央区立子ども家庭支援センター 植木所長
〇佃児童館 杉本館長
【取材場所】
〇佃児童館・シニアセンター多目的フロア(住所:東京都中央区佃1-11-1 2階)
【訪問日時】
〇平成29年9月14日(木)18時~


 

にこにこ食堂とは?

にこにこ食堂とは、佃児童館の学童クラブに在籍し、18時以降の延長保育を利用している児童の中で希望する子どもたちへ、夕食を提供する事業です。運営主体は、地元有志の方々が行っている任意組織です。
連携する佃児童館は中央区立の施設であり、佃学童クラブは指定管理者として㈱ポピンズが運営している事業です。
にこにこ食堂は、昨年までの準備期間を経て、今年春からは毎月第2木曜日の18時から食事サービスの提供を実施しています。中央区立シニアセンター内でにこにこ食堂を開催しているので、21時閉館に間に合う様、食事の時間は概ね19時までとなります。

食事代・参加費は今のところ無料で行っております。また、子ども達に提供する食事は、メンバーの方々がネットワークを駆使し、苦労しながら集めてきた旬な食材(例えば築地で仕入れた天然マグロなど)を活用し、味や栄養バランスも考えたメニューを提供しています。

●当日イベント案内のチラシ

●当日イベント案内のチラシ

 

当日のメニュー

当日のメニューは、次の通りでした。
①魚の竜田揚げ(マグロ)
②こふき芋
③トマト&ブロッコリー焼き
④わかめスープ
⑤コーンライス
⑥手作りデザート

●当日のメニューです!

●当日のメニューです!

 

味をお伝え出来ないのが大変残念ですが、とても美味しく頂きました。コーンライスとわかめスープは子どもたちにも大人気で、みんなお替りをしていました。

食育の観点も忘れておらず、「いただきます」と「ごちそうさま」のあいさつを、みんなで行いました。また、食事しながら何気ない会話で、食材の事を考え、味に対する感想を言葉で伝えるなど、食事から自然な食生活の基本を学ぶ運営が行われていました。

 

●運営メンバーの皆さんとキッチンにて

●運営メンバーの皆さんとキッチンにて

 

これまでのエピソードと今後の展望

にこにこ食堂の運営チームは、元々「ブーケ21(中央区立女性センター)」で男女共同参画の講座を10年間運営していたボランティア組織に所属していた方々の賛同で作られました。

地元で、地域活動に長年携わっていた経験をベースに、多世代交流・文化継承をコンセプトとして、子どもたちに対する食育活動を立ち上げたそうです。現在運営は5人のメンバーで行っており、一回のイベントでは凡そ30食作るのが精一杯です。飲食店経営のプロ集団ではなく、メニューの決定から食材の仕入れ、当日の仕込みまでメンバーの方自らが行っています。メニューを決めるコンセプトでは、「旬なもの」、「本物のだし」と「子どもたちが好むもの」が欠かせないそうです。

ブーケ21での活動実績があったため、にこにこ食堂の準備に関しても、中央区とは保健・衛生管理面や什器備品の利用等に関して、色々な協議を重ねた上で事業の開始に至りました。

当面の中心課題は、運営メンバーのスカウトと事業継続のための収支管理の適正化です。メンバーのスカウトについては、中央区社協のボランティア・区民活動センターの協力によりボランティアを募集したところ、当日の手伝いや案内チラシの作成など支援してくれる仲間が増えたそうですが、現在も募集中とのことです。

将来的には、中央区内で同種の事業(子ども食堂)の発展に寄与するために、立上げ段階や現在の運営で得たノウハウを分かち合い、次の世代へ引き継ぐための地域連携の活動にも力を入れていきたいと考えております。

 

●ワイワイと会話を楽しみながらの食事中の風景

●ワイワイと会話を楽しみながらの食事風景

 

●食事会場と同じフロアの隣が佃児童館です

●佃児童館は食事会場と同じフロアの隣にあります

 

みんなで「働きやすく、住みやすい、誰でも笑顔になれる中央区」にしませんか?

文責:中央支部広報公益委員会