今回は、高齢者の地域における生活支援につながる、地域で支えあえる仕組みづくりの場である「支えあいのまちづくり協議体」の立ち上げに向けた勉強会(支えあいのまちづくり勉強会)に参加した際の模様をお伝えします。
中央区内で開かれる勉強会は、今日の月島地区からスタートし、今月中には京橋地区(会場は中央区社協)・日本橋地区(会場は浜町区民館)でも開催される予定です。
今日の勉強会の前半では、中央区社協職員から成る生活支援コーディネーターと協議体との役割について講義があり、後半では、グループワークにて「自身が考えるつながり」や「つながりの共有」について意見交換が行われました。
【ご協力頂いた方】
○中央区社会福祉協議会管理部長 岸 雅典 様
【取材場所】
○月島区民センター会議室(東京都中央区月島4-1-1)
【訪問日時】
○令和元年12月2日(月)14:00~15:30
■「支えあいのまちづくり勉強会」とは?
支えあいのまちづくり勉強会とは、支えあいのまちづくり協議体(中央区に住む方、働く方ができる支えあいの形について、身近な地域で話し合うことを目的とした場)の立ち上げ、及びこの協議体の参加者を募集するにあたり、中央区の地域特性について学び参加者同士が目指す支えあいのカタチについて意見交換などを行うことを目的とした勉強会です。
●イベント概要
○主催:中央区社会福祉協議会管理部地域ささえあい課
○日時/会場:
①【月島地区】
2019年12月2日(月) 14:00~15:30/月島区民センター会議室
②【京橋地区】
2019年12月6日(金) 11:00~12:30/中央区社会福祉協議会3階会議室
③【日本橋地区】
2019年12月19日(木) 18:30~20:00/浜町区民館4号室
○参加対象:中央区に住む方・働く方
○定員:各回20名
○参加費:無料
○申込方法:電話又はメール
【リンク】支えあいのまちづくり勉強会の案内Facebookページ(中央区社協)
●「協議体」と「生活支援コーディネーター」について
高齢者が住み慣れた地域で、健康で生き生きとした生活を送っていくためには、介護保険サービスだけでなく、保健・医療・福祉の専門職やボランティアなどの地域の様々な資源を統合したケアが必要となります。
「協議体(支えあいのまちづくり協議体)」は、介護保険制度の地域支援事業の一つである包括的支援事業で規定された「生活支援体制整備援事業」を根拠としています。第1層及び第2層の全圏域に(※)、協議体と生活支援コーディネーターの設置が定められています。
※第1層とは市区町村全域、第2層とは日常生活圏域(中学校区等)を指します。支えあいのまちづくり協議体は、第2層協議体として京橋・日本橋・月島地域で立ち上げます。
生活支援コーディネーターは、「生活支援や介護予防サービスの充実」「ボランティアの発掘・養成」及び「地域資源の開発やネットワーキング」などが主な役割となります。
協議体は、生活支援コーディネーターが中心となり、地域での事業創設やネットワーキングについての定期的な情報共有・連携を行う場となります。中央区では、第1層協議体として「地域支えあいづくり協議体」が設置されています。おとなりの千代田区では、第2層協議体として「ささえ愛まち会議」を設置しており、各日常生活圏域ごとに活動しています。
■「つながり」について考え、共有するワークです。
今日の勉強会は、協議体の立ち上げにあたっての事前学習と意見共有の場となりましたが、後半行われたグループワークでは、参加者の「つながり」について考えることが、テーマとなりました。
●プログラム
【講義】
支えあいの地域づくりに向けて
【ワーク】
STEP1:自身の「つながり」について考える
STEP2:「つながり」の共有
【まとめ・質疑応答】
【閉会】
■今後の展望
「中央区地域支えあいづくり協議体(第1層協議体)」は、学識経験者や有識者及び区役所関係者等が集い、平成29年度より協議を行っています。今後は、国や東京都などが目指す指針に沿って中学校区等の小地域である第2層協議体として、「支えあいのまちづくり協議体」を立ち上げていきます。
支えあいのまちづくり協議体は地元の在住在勤の方たちの声を土台として活動を展開するため、どの様な方向性・特徴になるかは予測できませんが、各地域が独自に抱える課題や希望に耳を傾けながら進んでいく予定です。
~誰でも笑顔になれる中央区を目指して~
文責:中央支部広報公益委員会