今回は、毎年夏休みシーズンに実施されている『夏休み福祉・ボランティア体験イナっこ教室(以下、イナっこ教室)』の活動現場に行った際の模様をお伝えします。

 イナっこ教室とは、中央区社会福祉協議会が主催するもので、小学生から大人までの幅広い方を対象としてプログラムです。区内の小学生を中心に、ボランティア活動に興味・関心を深めてことを狙いとした参加・体験型の教育プログラムです。

イナっこ教室は、中央区内の施設やボランティア団体の活動にボランティアとして活動するプログラムですが、コロナ禍による行動制限が厳しかった当時も、人気の高いプログラムのため安全配慮のもと開催されました。

新型コロナウイルス感染症が5類に移行した昨年からは、一層イナっこ教室対象の活動メニューも増え、幅広い世代へのボランティア活動全体の周知、および活性化が期待されています。

 

(受付事務を行うイナっこさんとリーダーの松本さん)

 


 

【ご協力頂いた方】
○ほがらかサロン佃 リーダー 松本 多美 様

○中央区社会福祉協議会ボランティア・区民活動センター 潮田 美咲 様

【取材場所】
○中央区立シニアセンター1階多目的フロア(東京都中央区佃1丁目11−1)

【取材日時】
○令和6年8月22日(木)11時00分~12時00分

 

■夏休み福祉・ボランティア体験『イナっこ教室』

中央区社会福祉協議会ボランティア・区民活動センターでは、学校の夏休み期間中に、区内福祉施設やボランティア団体等の協力を得て夏休み福祉・ボランティア体験を実施しています。

「イナ」は出世魚「ボラ」の幼名で、この体験をきっかけに大きな「ボラ(ンティア)」になってほしいとの願いを込めています。夏休みを利用してのボランティア活動は、さまざまな人々との出会いの中で、社会への関心を深め、福祉について学ぶ良い機会となり、地域社会における子どもの育ちのためにとても良い経験になります。

 主な活動メニュー

点字、手話、車いすなどの福祉体験学習・高齢者宅への配食サービス活動・高齢者・障害者施設、児童館、保育所・認定こども園、子どもの居場所「プレディ」での活動など・ボランティアグル—プ活動への参加

*参考:令和5年度参加者数127人(活動延人数303人)/中央区資料

●イナっこ教室のイベント概要

○タイトル:夏休み福祉・ボランティア体験「イナっこ教室2024」

○主催:中央区社会福祉協議会ボランティア・区民活動センター

○活動期間:7月20日(土)~8月31日(土)※活動先によって実施日時、日数が異なる場合あり。

○申込期間:7月8日(月)~7月31日(水)17時まで(必着)

○申込方法:事前説明動画を視聴のうえ、申込フォームの送信または申込書を提出する。その後オリエンテーションに参加し、活動が確定。

○対象:中央区在住・在勤・在学の小学生から大人の方で福祉やボランティアに興味関心のある方

○費用:無料(ボランティア保険料350円・交通費・食事代等の実費は参加者負担)

【リンク】「イナっこ教室2024」(中央区社会福祉協議会)紹介webサイト 

 

(夏休み福祉・ボランティア体験 イナっこ教室の活動メニュー冊子)

 

■ほがらかサロンとは?

ほがらかサロンとは、中央区社会福祉協議会が運営する「身近な地域の居場所拠点」活動で、中央区近隣に在住する地域住民が運営協力員として登録し、スタッフとなり活動しています。

ほがらかサロンは、現在中央区内の4つの拠点で開かれており、「ほがらかサロン佃」は、佃シニアセンターを拠点に運営している高齢者向けサロンのひとつとなります。

参加者は70歳以上の方で、日常的に外出の機会や他との交流が少ない方を対象としており、食事や懇談、レクリエーションなどを行っています。

毎回、手作りのおいしい食事のほか、高齢者の方でもできる健康体操や工作、懐かしい歌をうたうなど、参加者とスタッフが一緒に楽しむアットホームなサロンです。

 開催日・場所

イナっこ教室は夏休み期間中のイベントですが、ほがらかサロンは、日常的に開催されている活動となります。

第2木曜日 日本橋社会教育会館

第3木曜日 女性センター ブーケ21

第4木曜日 シニアセンター

第4木曜日 月島社会教育会館

●定員

各地域15名

【リンク】「会食と交流事業「ほがらかサロン」(中央区社会福祉協議会在宅福祉サービス部)事業案内ページ 

 

 ■ほがらかサロン佃×イナっこ教室

イナっこ教室は、子どもたちが主体的に活動に参加することによって気づきを得ることが財産となります。ほがらかサロンでは、イナっこさんたちが、参加者としてだけではなく、ときには運営サポーターとなり、多くの福祉体験を行っています。

ほがらかサロン佃でのイナっこさんの主な活動は、「高齢者との交流・話し相手」「昼食時の配下膳等の手伝い」などです。

外出や他者との交流が少なくなっている高齢者にとっても、子どもたちとの交流は貴重な体験となり、良い影響を受けることになります。

 

■当日の模様

当日の第一部では、「ランダムな漢字の中から『テーマと違った文字を選ぶ』」や「2枚のイラストから8ヵ所の間違いを探す」などの脳トレプログラムを行いました。

プログラムの後は、みんなで楽しく手作りのお弁当を味わいました。

 

(当日リーダーが講師となった脳トレプログラム)

(「漢字選び」の模様)

(お弁当の時間ではイナっこさんも配膳のお手伝いを体験しました)

 

 

~誰でも笑顔になれる中央区を目指して~

 

文責:中央支部広報公益委員会