毎年夏休みシーズンに実施されている『夏休み福祉・ボランティア体験イナっこ教室(以下、「イナっこ教室」)』の活動現場に行った際の模様をお伝えします。

今年の「イナっこ教室」では、いくつかの団体の取材に伺うことになりますが、今回はその第二回目となります。

 「イナっこ教室」とは、中央区社会福祉協議会が主催するもので、小学生から大人までの幅広い方を対象としてプログラムです。区内の小学生を中心に、ボランティア活動に興味・関心を深めてことを狙いとした参加・体験型のプログラムです。

「イナっこ教室」は、中央区内の施設やボランティア団体の活動にボランティアとして活動するプログラムですが、コロナ禍による行動制限が厳しかった当時も、人気の高いプログラムのため安全配慮のもと開催されました。

行動制限が解除された2023年からは、一層「イナっこ教室」対象の活動メニューも増え、幅広い世代へのボランティア活動全体の周知、および活性化が期待されています。

今回は、築地本願寺が毎月一回実施している「テンプルモーニング」の活動を「イナっこ教室」に取り入れたプログラムに参加してきました。

 

(築地本願寺の本堂内の内外陣を皆さんで掃除しました)

 


 

【ご協力頂いた方】
○浄土真宗本願寺派  築地本願寺 伝道参拝部  伝道担当 主任 齋藤 顕真 様

○中央区社会福祉協議会地域支援部ボランティアセンター 丸山 翔太郎 様

【取材場所】
○築地本願寺2階本堂内(東京都中央区築地 3-15-1)

【取材日時】
○令和8年8月3日(月)7時00分~9時00分

 

 

■夏休み福祉・ボランティア体験『イナっこ教室』

中央区社会福祉協議会地域支援部ボランティアセンターでは、学校の夏休み期間中に、区内福祉施設やボランティア団体等の協力を得て夏休み福祉・ボランティア体験を実施しています。

「イナ」は出世魚「ボラ」の幼名で、この体験をきっかけに大きな「ボラ(ンティア)」になってほしいとの願いを込めています。夏休みを利用してのボランティア活動は、さまざまな人々との出会いの中で、社会への関心を深め、福祉について学ぶ良い機会となり、地域社会における子どもの育ちのためにとても良い経験になります。

 ●主な活動メニュー

点字、手話などの福祉体験学習・高齢者宅への配食サービス活動・高齢者・障害者施設、児童館、保育所・認定こども園、子どもの居場所「プレディ」での活動など・ボランティアグル—プ活動への参加

*参考:令和7年度参加者数211名(活動延人数385名)、活動先数61か所

●イナっこ教室のイベント概要

○タイトル:夏休み福祉・ボランティア体験「イナっこ教室2026」

○主催:中央区社会福祉協議会 地域支援部 ボランティアセンター

○活動期間:7月18日(土)~8月31日(月)※活動先によって実施日時、日数が異なる場合あり。

○申込期間:6月26日(金)~7月9日(木)17時まで(必着)

○申込方法:活動メニューを確認のうえ、申込フォームの送信または申込書を提出する。その後オリエンテーションに参加し、活動が確定。

○対象:中央区在住・在勤・在学の小学生から大人の方で福祉やボランティアに興味関心のある方

○費用:無料(ボランティア保険料350円・交通費・食事代等の実費は参加者負担)

【リンク】「夏休み福祉・ボランティア体験『イナっ子教室2026』活動メニュー紹介ページ(中央区社協WEBサイト)

 

(夏休み福祉・ボランティア体験 イナっこ教室の活動紹介誌「中央区社協だより」)

 

 

■築地本願寺の社会活動

●築地本願寺について

築地本願寺は、1617年に浅草近くに創建されました。

その後1657年の「明暦の大火」とよばれる大火事で焼失してしまいましたが、再建のため江戸幕府から与えられた現在の土地に建立されました。

 築地本願寺の建物は、インド等アジアの古代仏教建築を模した外観や本堂入り口のステンドグラス、数多くの動物の彫刻などが特徴となっています。

現在の本堂は、東京帝国大学(現在の東京大学)名誉教授で建築史家の伊東忠太博士の設計によるもので、伝統的な真宗寺院の造りとなっておりますが、2014(平成26)年には本堂及び大谷石の石塀と三門門柱が国の重要文化財に指定されました。

※出展:築地本願寺WEBサイト

築地本願寺・浄土真宗本願寺派で行っている社会活動

築地本願寺では、社会とつながるさまざまな活動を行っています。

○子どもや若者とのご縁づくり「キッズサンガ」

「子ども・若者ご縁づくり」として、青少年教化活動も随時開催しています。その一環が子どもを参加対象とした夏の子ども会「キッズサンガ」です。これは平成19(2007)年から浄土真宗本願寺派が始めた取り組みです。

○京都を皮切りに、全国で開催される現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」

「スクール・ナーランダ」は平成29年(2017)年2月に本山である京都の西本願寺を皮切りに始まりました。これは、仏教だけでなく、芸術や科学、哲学など多様や知恵を横断的に学び、若い世代が生きていく上での拠り所を生む「新しい学びの場」で、築地本願寺でも定期的に開催しています。

○国連本部と連携して実施中の「SDGs(持続可能な開発目標)

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されています。

浄土真宗本願寺派でも第25代専如門主(大谷光淳)が中心となり、様々な活動を行なっています。

平成29(2017)年11月8日に築地本願寺を会場として、SDGsを学ぶシンポジウム「次世代リーダーズサミット」を開催しました。

※出展:築地本願寺WEBサイト

【リンク】築地本願寺社会活動の紹介ページ(築地本願寺WEBサイト) 

 

 

■テンプルモーニング×ナっこ教室

●「築地本願寺の朝活」お坊さんと一緒にお掃除をしよう!

今回の「イナっこ教室」は、築地本願寺が毎月一回実施している「テンプルモーニング」にイナっこ教室として参加する企画です。

テンプルモーニングとは、築地本願寺2階本堂で行われる、晨朝法要後の朝掃除の会のプログラムです。

テンプルモーニングは、原則予約も参加費も不要で、どなたでも参加が可能です。子どもたちのほか、出勤前の大人の方が大勢参加しています。今どきは、海外からの旅行客の方の参加も見られます。

 独自プログラム「バックステージ・ツアー」

朝掃除の会の後は、皆さんで、「イナっこ教室」の独自プラグラム「バックステージ・ツアー」を体験します。

毎年「イナっこ教室」での人気プログラムです

普段は入れないバックステージをお坊さんの説明と共に見学します。参加者の皆さんには、築地本願寺よりお土産も提供されていました。

 

 

■当日の模様

当日は、参加された方たちが朝早くから集合して、築地本願寺の本堂を皆さんで掃除しました。

都会の現代っ子にとって、畳のお部屋を掃除する機会はめったにない貴重な経験でした。本堂の畳だけでなく、イナっこさんたちの心も清らかになったのではないでしょうか。

また、お掃除の後には、皆さんお待ちかねの「築地本願寺バックステージ・ツアー」のプログラムが行われました。築地本願寺のお坊さんがツアーガイド役を務められ、こちらも大変貴重な体験となりました。

イナっこさんたちにとって、今回の経験が、中央区の歴史や文化について興味を持つきっかけとなることを期待したいところです。

 

(築地本願寺のお坊さんによるご本尊である阿弥陀如来立像の説明)

(築地本願寺のお坊さんによるバックスステージ・ツアーの模様)

(築地本願寺のランチタイムコンサートなどで美しい音色を奏でる2代目パイプオルガンはイタリア・ザニン社製です)

 

 

~誰でも笑顔になれる中央区を目指して~

 

文責:中央支部広報公益委員会