(一社)不動産流通経営協会(以下FRK)はこのたび、「不動産流通業に関する消費者動向調査」<第21回(2016年度)>の調査結果報告書(概要版)を発表した。調査対象は、首都圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で平成27年4月1日~平成28年3月31日の間に購入した住宅の引き渡しを受けた世帯で、1,097票の有効回答を得たもの。住居形態の内訳は、新築住宅購入者399件(一戸建て119件、マンション278件、建て方不明2件)、既存(中古)住宅購入者698件(一戸建て234件、マンション453件、建て方不明11件)。

■親からの贈与額、平均は新築で930.5万円、既存(中古)で808.9万円

住宅購入資金の内訳を見ると、自己資金において「親からの贈与」を利用した割合は、新築住宅購入者で21.6%(前年度比2.1ポイント増)、既存(中古)住宅購入者で17.0%(同1.2ポイント増)となった。
「親からの贈与」の利用者平均額は、新築住宅購入者が930.5万円(同46万円増)、既存(中古)住宅購入者が808.9万円(同64万円増)。住宅購入者に占める親や祖父母からの「住宅取得等資金に係る贈与税の非課税制度」を利用した割合は11.4%となった。

また、借入資金において「銀行等の民間ローン」を利用したのは、新築住宅購入者で69.2%、既存(中古)住宅購入者で63.3%だった。フラット35またはフラット35Sを利用したのは、新築住宅購入者で13.8%(「フラット35を利用した」9.0%、「フラット35Sを利用した」4.8%)、既存(中古)住宅購入者で9.3%(同4.3%、5.0%)だった。購入した住宅が「フラット35またはフラット35Sが適用可能」なものに絞ると、実際に融資を利用したのは、新築住宅購入者で25.5%(同16.7%、8.8%)、既存(中古)住宅購入者で30.2%(同13.9%、16.3%)となった。

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