住宅金融支援機構はこのたび、「住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2021年10月調査)】」の結果を発表した。2021年10月28日~11月4日に、2021年4~9月の間に住宅ローンを借り入れた全国の20~60歳未満の人(学生、無職は除く)を対象としてインターネットによるアンケート調査を行い、1,577件の回答を得たもの。2015年度までは年3回、2016年度からは年2回実施しており、今回の調査は2021年度の第2回に該当する。
■住宅ローンの金利タイプ、「固定期間選択型」が増加し、「変動型」「全期間固定型」が減少
住宅ローン利用者が利用した金利タイプ別の構成比を見ると、前回(2021年4月調査)と比べ、「変動型」は68.1%から67.4%に、「全期間固定型」は11.2%から10.9%にそれぞれ減少し、「固定期間選択型」は20.7%から21.7%に増加した(図1)。
さらに「固定期間選択型」の固定期間別の内訳を見ると、「10年超」が最多で前回より増加(前回42.1%→今回48.2%)し、「その他10年未満」(同4.5%→6.1%)、「2年」(同1.3%→1.5%)も増加したが、「10年」(同35.0%→31.6%)、「5年」(同7.4%→5.8%)、「3年」(同9.6%→6.7%)は減少した。
住宅の種類(注文住宅新築、注文住宅新築(敷地同時取得)、注文住宅建て替え、新築一戸建て、新築マンション、既存(中古)一戸建て、既存(中古)マンション)ごとに金利タイプ別の構成比を見ると、全ての住宅種類で「変動型」が最も多かった。特に、新築マンションでは「変動型」が75.1%となり、他の住宅種別と比べ、割合が最も多かった。