今回は、これまで何度も地域活動で取材させて頂いている、武蔵野市立高齢者総合センターからお誘い頂き、高齢者総合センター・デイサービスセンター夏の恒例行事(夏祭り)にお伺いしてきた模様をご紹介致します。
夏祭りへの参加は今回初めてとなりますが、昨年12月に行われたクリスマス会に参加させて頂いて以来のイベント参加となります。
クリスマス会の取材記事でもご紹介致しましたが、高齢者総合センター・デイサービスセンターでのイベントには、文芸色豊かなコンセプトがしっかりしており、今回の夏祭りでは、「和太鼓演奏」「三味線生演奏での盆踊り」などが披露されました。
【イベント概要】
○訪問日:平成28年8月31日(水)午前11時45分~午後2時
○訪問場所:武蔵野市立高齢者総合センター・デイサービスセンター(武蔵野市緑町2-4-1)※デイサービスセンターは、事業所が2階にありますが、当日は5階にある大ホールでイベントが開催されました。
■ (公財)武蔵野市福祉公社が運営するデイサービスの恒例イベントです
高齢者総合センター・デイサービスセンターでは、平成5年の開所以来、日常のプログラムや季節ごとの各種イベント(お餅つき、節分、お雛祭り、バスハイク、七夕、夏祭り、敬老会、作品展、クリスマス会等)を毎月行っています。
【リンク】武蔵野市高齢者総合センター・デイサービスセンターのご案内
一日のプログラムは、色々な縁日の模擬店舗(焼きそばやから揚げ・ジュースなどの食べ物コーナー、金魚すくい・わなげ・オセロなどのアトラクションコーナー、にらめっこ・ジャンケンなどのコミュニケーションコーナーなど)を楽しむ時間からスタートしました。
模擬店舗の中には、バザーコーナーもありましたが、商品は高齢者総合センターのサークル活動の方々やデイサービスセンターの利用者の方々がプログラムで作られた「ハンドメイド」のアクセサリー・陶器・手芸品などでした。高齢者総合センターには、専用の窯があるそうで、陶器はそちらで作られたそうです。力が入っています。
参加者は、高齢者総合センターのデイサービスセンターの利用者の方々、ご家族を中心に、近隣の親子、地域のボランティアの方々、教職課程の実習生と多彩です。
(当日のプログラム)
(会場の風景①/とてもたくさんの方が来場されていました)
(会場の風景②/会場の中心では食べ物コーナーが催されていました)
(金魚すくいコーナー/この後大変な人気となっていました)
(バザーコーナー①/ハンドメイドのぬいぐるみはなんと靴下を再利用しています!)
(バザーコーナー②/自前の窯で作った陶器です)
■「子供おみこし」と「勝ち抜きじゃんけん大会」
祭りの醍醐味の一つである神輿ですが、今回の祭りでも子供おみこしが会場内を渡御しました。こちらのおみこしは、高齢者総合センターの職員の方々が手作りされたそうで、毎年メンテナンスを加えながら、今年でデビュー23周年との事です。
また、夏祭りでは近隣にお住いの方々へ広報し(市報やポスティング又は口コミなど)、子育て中の親子さん達が、毎年たくさん来場されています。今年も、元気なお子さんと親御さんたちが来場されていました。子供おみこしはそんな親子さん達が主役のイベントです。
勝ち抜きじゃんけん大会は、来場の親子さん達が主役のイベントで、この時は観客側になっていた高齢者の方々とじゃんけんをする内容です。豪華景品(!?)も用意されており、大いに盛り上がりました。
ただ勝負だけをするのではなく、高齢者の方々と子供たち間の交流を促す仕掛けも入っており、とても興味深いイベントなりました。
(会場内を周回する子供おみこし)
■「和太鼓パフォーマンス」と「盆踊り」
和太鼓パフォーマンスは、地域の保育園勤務(OB~現役)の方々で構成された「和太鼓SOH」の皆さんが演じていましたが、パフォーマンスは圧巻の一言でした。
花笠を身に纏った踊り手や跳人が、低音でテンポの速い音頭・囃子に合わせて激しく演舞する荒馬踊り、本場青森ねぶた祭りを彷彿とさせる「ラッセラーラッセラー」の掛け声で踊る姿や組太鼓の勇壮な響きに会場は魅入られたようでした。
盆踊りでは、三味線の先生の生演奏と和太鼓の競演に合わせて、踊りの先生が音頭を取り、皆さんで楽しく輪になって場内を周回していました(一曲目は炭坑節で二曲目は東京音頭でした)。踊りの先生は、以前高齢者総合センターで勤務されていたそうです。
(和太鼓パフォーマンス①/和太鼓演舞)
(和太鼓パフォーマンス②/荒馬踊り)
(和太鼓パフォーマンス③/荒馬踊り・跳人の演舞)
(盆踊り/三味線と太鼓に合わせて場内を巡りました。車椅子のご利用者も輪に加わります)
■今回感じたこと(イベントを通じて)
前回参加させて頂いた冬のイベント(クリスマス会)でも、地域にお住いのたくさんの方々や学生さん達が参加されていましたが、今回の夏祭りでは、「子どもたち」「子育て中の親子さんたち」も主役の一翼を担っていたのかなと感じさせられました。
季節の違いでイベントの趣も変わってきますが、地域交流と世代間交流が上手く行われており、それぞれ長年の実績からくる安定感を感じさせられました。
街や地域を作り、繋がりを継続させるには、様々な交流が必要だと学ばせて頂きました。
文責:中央支部広報委員会