今回は、中央区内で活動している認知症カフェのイベント(に伺って来た模様をお伝えします。このゆっくりカフェは、中央区内で福祉サービスの運営実績も豊富な社会福祉法人奉優会が運営しています。

(会場はマンション1階にある地域交流スペースです)

(会場はマンション1階にある地域交流スペースです)

 


 

【ご協力頂いた方】
〇社会福祉法人奉優会優っくり村中央湊 支配人 八重樫 亮一 様
【取材場所】
〇優っくり村中央湊
(東京都中央区湊2-16-23パークシティ中央湊座レジデンス1階)
【訪問日時】
〇平成30年6月10日(日)14時~15時

■ゆっくりカフェ・リバーサイドとは?
ゆっくりカフェ・リバーサイドとは、社会福祉法人奉優会が運営する介護サービス拠点「優っくり村中央湊(認知症対応型共同生活介護・小規模多機能型居宅介護事業所)」内の地域交流スペースで定期的に行われる、地域交流を目的としたイベントです。
カフェの名の通り、一般の喫茶店と同様の軽飲食サービスの運営ですが、法人の職員の方・ボランティアスタッフの方が脇を固め、何時もは介護サービスを利用されている利用者の皆さんが、主役としてカフェを切り盛りしています。

昨年(2017年)10月のカフェのオープンから数えて、今回が5回目の開催となります。2ヶ月に1回の間隔で開催しているので、開会の準備は大変です。
ちなみに、会場の地域交流スペースでは、ゆっくりカフェ・リバーサイドが開催されていない時間帯には、他の団体が運営する、高齢者の居場所サロン(中央区が区内11ヶ所で運営する「通いの場」)やベビーヨガ(自主活動団体が運営する「すくすくヨガCAFE」)などの地域活動イベントに活用されています。

認知症カフェの概要
厚生労働省が策定した国を挙げての認知症支援のための方針(新オレンジプラン)では、認知症への社会の理解を深めるキャンペーンや認知症サポーターの養成の推進など、認知症への理解を深めるための普及・啓発のための様々な施策を7つの柱に棲み分けて推進しています。
その中の一つに認知症カフェの運営を通じた地域交流と地域教育が挙げられます。認知症カフェには様々なスタイルがありますが、「認知症の当事者や家族の居場所機能」「認知症の介護者の相談拠点」などの機能があります。

ゆっくりカフェ・リバーサイドの運営理念
八重樫さんのお話では、新オレンジプランで国が推進する形態にとらわれず「より高齢者(認知症の当事者)の方が主人公になる色合いを強く打ち出す」形に沿った運営スタイルとしています。そのため、「来客時の座席誘導」「フロアー内での接客サービス」「会計時の清算など」は、職員の方がサポートをしつつも、高齢者の方が担当しています。
そのため、当日のメニューやコスチューム・内装の装飾などは、当日イベントに参加できなかった利用者の方も含め、高齢者の方が主体的に作り上げています。

社会福祉法人奉優会の実績
運営主体の社会福祉法人奉優会では、優っくり村の事業運営の他、中央区から委託を受けた指定管理者として特別養護老人ホーム(マイホームはるみ)をはじめとした四つの事業を運営しています。日ごろから地域との繋がりを密に、様々な連携を行っています。

■今年の中央区健康福祉まつりに参加します
ゆっくりカフェ・リバーサイドは、今年の中央区健康福祉まつりにも参加の予定です。当日は、今日と同じく認知症カフェを運営する予定ですが、屋外会場(あかつき公園内)での出店を想定しているため、保健所等と協議を重ね、安全・安心の形をこれから詰めて行く予定です。

(ゆっくりカフェ・リバーサイドのパンフレット)

(ゆっくりカフェ・リバーサイドのパンフレット)

 

(当日頂いた「ケーキセット」)

(当日頂いた「ケーキセット」)

 

(お会計場所を兼ねる会場の入口付近)

(お会計場所を兼ねる会場の入口付近)

 

みんなで「働きやすく、住みやすい、誰でも笑顔になれる中央区」にしませんか?

(文責:広報公益委員会)