今回は、毎月社会福祉法人中央区社会福祉協議会(中央区社協)の3階会議室で行われている、ちゅうおうボラネット交流サロンの6月度イベントセミナーに伺った際の模様をお伝えします。

今回のセミナーは、高齢社会の加速化・国民の長寿化を背景に、我々の暮らしの中でますます重要になってくる「お葬式に関する知識とその実際」を学ぶ勉強会のイベントでした。

講師には、地域団体や組織と連携して、市民向けに葬儀やお墓に関する周知活動を行っているNPOの代表理事を迎え行われました。

 

身近な人に、不幸があった際、先ず何をどのように進めれば良いか?を熟知している方は少ないと思います。そんな普通の市民にとって、とても勉強になるイベントでした。

 

(イベントの冒頭の模様)

 


 

【ご協力頂いた方】
○NPO法人葬儀を考えるNPO東京 代表理事 高橋 進 様
○ちゅうおうボラネット(中央区登録ボランティア連絡協議会)
代表 鈴木 英子 様
○社会福祉法人中央区社会福祉協議会ボランティア・区民活動センター
【取材場所】
○中央区社会福祉協議会3階会議室(東京都中央区八丁堀 4-1-5)
【訪問日時】
○令和元年6月17日(月)14:00~

 

 ■ ちゅうおうボラネット交流サロンとは?
ちゅうおうボラネット交流サロンは、中央区登録ボランティア連絡協議会(通称「ちゅうおうボラネット」)と、中央区社協のボランティア・区民活動センターが協働にてイベントの運営を行っています。

●ちゅうおうボラネットの概要
「ちゅうおうボラネット」とは、中央区の登録ボランティア団体・個人ボランティアの相互交流や、情報の収集と発信を行い、地域福祉の発展に寄与することを目的として、2008年の夏から協議を重ねて12月に誕生しました。

ちゅうおうボラネットの事務局は、中央区社協(ボランティア・区民活動センター)内に置かれており、運営委員会は月1回会員だけでなくビジターの方も参加して開催されています。

また運営体制として、活動部会・イベント部会・広報部会の3つの組織を設け、「ボランティアに関する講座の企画・開催」「中央区健康福祉まつりへの協力」「中央区ボランティア区民活動センター主催のボランティア講演会等への後援」などの活動を展開しています。

【リンク】「ちゅうおうボラネット」紹介ページ(中央区社会貢献活動情報サイト)

 

●交流サロンの概要
「ちゅうおうボラネット交流サロン」とは、ちゅうおうボラネットが主催する定期開催の地域交流イベントです。ボランティアについてのあれこれを、気軽に話せる場として、ボランティアを体験しながら学び、先輩ボランティアさんとお話しながら楽しく交流するサロンです。

親子での参加や、お仕事帰りの方向けのイベントも実施しています。イベント参加の際には、予約を不要とし、気軽に立ち寄れる場をモットーとしています。知識セミナーのほか、ボランティア体験など、毎月生活に役立つプログラムを実施しています。

イベントの告知は、中央区社協が発刊する情報誌「キャッチボール」をはじめ、SNSなどでも行っています。

 

(今回のちゅうおうボラネット交流サロンを紹介した情報誌「キャッチボール」①)

 

(今回のちゅうおうボラネット交流サロンを紹介した情報誌「キャッチボール」②)

 

■ 今回のプログラム(区民講座ミニセミナー)
6 月のちゅうおうボラネット交流サロンでは、「葬儀を考える NPO 東京」より講師の方を迎えて、4月のボラネット交流サロンにて、参加者からリクエストのあった「お葬式」や「お墓」について学べる講座として開催されました。

●セミナー概要
○タイトル:「どんと来いお葬式! ~葬儀、お墓の疑問に答えます!~」
○講師:NPO法人「葬儀を考えるNPO東京」代表理事 高橋 進 氏
○開催日時:令和元年6月17日(月)14時~16時
○主催:ちゅうおうボラネット (共催)中央区社協ボランティア・区民活動センター
○参加対象:区民の方(自由参加)
○参加費:無料
○プログラム内容

お葬式のルール
多様化するおみおくりのカタチ
葬儀費用の仕組み
事前相談はしないよりしたほうがいい!

 

●NPO法人「葬儀を考えるNPO東京」について
○本部:東京都千代田区平河町二丁目3番19号 山晴ビル3F
○TEL:TEL: 03-3511-5756 ○FAX: 03-3512-2264 ○E-Mail: info@sogi.or.jp
○法人ホームページ:http://www.sogi.or.jp/index.htm
○設立認証年月日:2004年07月22日(東京都知事による認証)
○主な事業内容:葬儀セミナーの実施/葬儀スクールの運営/葬儀に関する相談支援 等

リンク「葬儀を考えるNPO東京」公式ホームページ

 

■ 数多くの市民講座実績があり分かりやすい講義内容
セミナーのタイトルである「どんとこい!お葬式!」のネーミングは、葬儀を考えるNPO東京のセミナーで共通して使われています。同法人は30年以上葬儀会社に勤めていた高橋さんが中心となり2004年に立ち上げられました。NPOとしての活動実績は15年に及んでいます。今では、首都圏各所にて自治体や福祉団体とタイアップして、様々な葬儀に関する市民講座を開催しています。

中央区内での活動も長く、昨年の11月には京橋おとしより相談センター(京橋地区の地域包括支援センター)でも、市民講座を行いました。

今回、代表理事の高橋さんが務めた2時間の講義はとても分かりやすく、参加者からの質疑応答も具体的で、熱気のあるうちに閉幕となりました。

 

■ 事前相談にて家族が葬儀の「想い」を葬儀社へ明確に伝えることが大切
講義では、葬儀に関する手続きの流れや関連する法律の説明から、多様化する葬儀のスタイルの紹介までの幅広い内容で話が展開されました。

葬儀費用に関するお話もありましたが、送り出す側の家族の想い(葬儀のコンセプト)に応じて、費用やセレモニーの内容も変わってきます。

本人の逝去後に慌てて葬儀に取り掛かるのではなく、最適な葬儀を執り行うためには、本人の様態に寄添い、事前に葬儀社などと相談を行う事が大切だというお話でした。

 

(高橋さんの講義風景)

 

 

~誰でも笑顔になれる中央区を目指して~

 

文責:中央支部広報公益委員会