今回は、日本橋浜町にある「はまルーム」で開催された、ワーママ・カフェを訪れた際の模様をお伝えします。

ワーママ・カフェは、子育てしながら働く女性のための交流の場として、子育て全般や、保護者自身のキャリア形成から生活支援などについての幅広い情報を、参加者間で共有することを目的としています。

当日参加された皆さんは、お菓子屋やドリンクなどの軽飲食を楽しみながら相互交流と情報交換を行いました。

会場となる「はまルーム」は、多世代で交流するための拠点となっており、様々な団体が、地域の活性化のためになる居場所事業や、学びの拠点活動などを行うコミュニティ・スペースとなっています。

 

(参加者皆さんの集合写真)

 


 

【ご協力頂いた方】
○ワーママ・カフェ 共同代表 江頭 彩子 様

○育フェスCHUO発起人、保活座談会主催 高橋まきこ 様

【取材場所】
○はまルーム(東京都中央区日本橋浜町3-40-3 1階)

【取材日時】
○令和5年7月22日(土)14時00分~16時00分

 

 

中央区の子育支援活動

平成24年に施行された、子ども・子育て支援新制度(「子ども・子育て支援法」、「認定こども園法の一部改正」、「子ども・子育て支援法及び認定こども園法の一部改正法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の子ども・子育て関連3法に基づく制度)から10年が経過しましたが、中央区では同制度に規定されている「地域の実情に応じた子ども・子育て支援」事業を様々な形で実施しています。

その一つに、子育て交流サロン「あかちゃん天国」があり、中央区の子ども家庭支援センターや児童館などの拠点で、常駐の専門職員が育児に関する相談支援や、交流の居場所提供を行っています。

その他、中央区内における子育てに関する相談支援拠点や居場所は、中央区社会福祉協議会をはじめ、区民の任意組織なども活発に活動しており、フォーマルサービスからインフォーマルサービスまで幅広く実施されています。

【リンク】中央区webサイト「子ども・子育て支援新制度について」

 

 

ワーママ・カフェとは?

ワーママ・カフェとは、ワーキングマザー(子育てしながら働く女性)の交流の場です。

キャリアやお金・子育てなど、等身大の自分で話し、「つながり」のきっかけを発見する居場所活動となります。

●ワーママ・カフェ概要

○主催:ワーママ・カフェ運営委員会

○開催日時:令和5年7月22日 14時~16時

○予約:不要

○参加費:無料

○その他:お子様連れ可。プレママも歓迎。

●ワーママ・カフェ発足の背景

中央区では、子ども・子育て支援法に基づき、子育てに関するニーズ把握や、具体的施策に向けた提言をまとめるため、自治体・有識者・区民等を構成主体とする「中央区子ども・子育て会議」を平成25年7月に設置しました。

こちらに当事者として参加したメンバーが発起人となり、産前期からでも身近で具体的は情報共有と、交流の場を提供することを目的としてワーママ・カフェの運営母体をつくりました。

 

(ワーママ・カフェのロゴマーク)

 

 

中央区社協が運営する「はまルーム」

●地域交流の拠点

「はまルーム」は、「勝どきデイルーム」と並んで中央区社会福祉協議会(管掌:地域支えあい課)が運営する地域交流拠点となります。

はまルームは、分譲マンションの1階を拠点としていますが、誰もがフラッと立ち寄れる地域の居場所としての機能を持ちながら、多様なつながりのある地域の実現を目的に様々なイベントや地域活動を行っています。

○開所日:毎週月・木・金曜日、第2・4土曜日、第1・3日曜日(祝日除く) 10時~18時

【リンク】中央区社会福祉協議会webサイト「はまルーム」案内ページ

 

(多世代交流スペースはまルーム広報紙7月号)

 

 

当日の模様

今回のワーママ・カフェは、記念すべき第一回のキックオフ・ミーティングでしたが、高橋さんらが主催するママインターンの方々が参加致しました。

ママインターンとは、今年8月から5期生を迎える活動で、区議とママがともに協力し合いながら学びを得るインターンシップ・プロジェクトです。

会場のはまルームはコンパクトなスペースですが、親子参加の方もみえて20名近くの方が集まり、賑やかな空間となりました。当日は、「働くママのリアル」「メンバーが抱える悩みについて皆で共感」しアドバイスを示すなど、ピアカウンセリングの場として有益な時間を共有することが出来ました。

【第一部】開会あいさつ

江頭さん、高橋さんによるオープニングのあいさつ

【第二部】サロン立上げ経緯の説明

ワーママ・カフェの活動をはじめた流れを参加者に説明

【第三部】自己紹介と自由討論

参加者全員の自己紹介と各自が抱える「悩み」の共有と意見交換

●ワーママ・カフェ参加者から発言のあった「悩み」

(主な討論テーマ)

ž   「夏休み」問題

ž   出産後に感じた地域コミュニティの大切さ

ž   引越しと保育園入園手続きが重なった際の難しさ

ž   悩みを相談できる機関がわからない

ž   児童館の活用

 

(開会挨拶の江頭さん)

(はまルームのエントランス風景)

(はまルームのおもちゃたち)

 

 

活動を通じて感じた課題、今後の展望

●ママ同士の繋がりを持つ場がない

近年では、ワーママに必要な情報をインターネットやSNSで取得することができ、相互交流もリモートで可能になるなど、リソースの技術発展が目覚ましい環境ですが、対面集会では、オンラインでは得難い「真の口コミ」「ノンバーバルなコミュニケーション(非言語の情報伝達)」が可能となります。

まだ、対面でのつながりの場は少ないと感じられるため、交流の場を増やし、活動を続けていきたいと考えています。

●より気楽な交流と学びの場に

今後は、共通の悩みを抱えるメンバー同士が気軽に集い、情報交換がしやすい環境を整備していく計画です。

一つの施策として、メンバーや知人の中から専門的な知識を持った人が相互に講義を行う「ママ版TED*」の稼働を準備しているところです。

*TED:Technology Entertainment Design(テクノロジー・エンターテイメント・デザイン)の略称で、世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信している非営利団体。

 

 

 

 

~誰でも笑顔になれる中央区を目指して~

 

文責:中央支部広報公益委員会