(株)東京カンテイはこのたび、「全国マンション建替え事例の総検証」を発表した。全国のマンション建て替え事例202件を調査し、特徴を分析したもの。

マンション建て替え事例の約6割が東京都に集中。特に渋谷区・港区に多い

マンション建て替え物件数を都府県別に見ると、最も多いのは東京都の117件で(表1)、全体の57.8%を占めた。次いで大阪府の29件(14.4%)、神奈川県の21件(10.4%)、兵庫県の13件(6.4%)、埼玉県の8件(4.0%)の順で、上位5位で全体の93.0%を占めており、「三大都市圏の中心都市=古くからマンションの建築された都府県に集中している様子がわかる」と同社では見ている。一方、地方圏での建て替え件数は1~2件となっており、同社では「売れ行きの面で不安があることが、建て替えの障害となっていると考えられる」としている。

さらに、東京都の建て替え物件数を市区別に見ると、最も多いのは渋谷区(18件)で、次いで港区(16件)、新宿区(9件)の順となった。渋谷区・港区の2区の合計で34件と、東京都全体の29.1%を占めている。23区の合計は106件で、90.6%と約9割を占めた。

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