住宅金融支援機構はこのたび、「【リ・バース60】の利用実績等について(平成30年4月~6月分)」を発表した。

■リバースモーゲージ型住宅ローンの申請戸数、前年同期と比べ大幅に増加

リバースモーゲージとは、高齢者が保有している住宅を担保として、生活資金等の融資を受け、高齢者(契約者)の死亡時等に住宅を処分して一括返済する仕組み。

同機構の【リ・バース60】は、取扱金融機関と同機構との「住宅融資保険」を活用するのが特徴のリバースモーゲージ型住宅ローンで、満60歳以上が利用可能。毎月の支払いは利息のみで、元金は利用者が死亡した際に担保物件(住宅および敷地)の売却などにより一括して返済する。担保物件の売却代金が残債務に満たない場合、相続人に残債務を請求する「リコース型」と、残債務を請求しない「ノンリコース型」がある。
担保評価額の50%または60%まで融資が可能で、住宅の建設(建て替え)やマンション・一戸建て住宅の購入(住み替え)といった住宅資金使途に利用できる(生活資金は対象外)。

平成30年4~6月の利用実績は、付保申請※1戸数が98戸(前年同期(平成29年4~6月)比445.5%)(表)、付保実績※2戸数が68戸(同283.3%)、付保実績金額が8.5億円(同314.8%)、取扱金融機関数(期末累計)が39機関(同150.0%)となり、いずれも前年同期と比べ増加する結果となった。

※1 住宅融資保険を付保するために、事前に取扱金融機関から同機構に申請があったもの。
※2 融資が実行され、住宅融資保険が付保されたもの。

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