ちいさな安心を、ひとつずつ。暮らしの物語に寄り添う「地域の相談役」

社名 惠ライフプラン株式会社
代表 髙橋 惠
所属支部 多摩北支部
加入年 2024年

惠ライフプラン 株式会社 代表取締役 髙橋 惠 様(多摩北支部)

惠ライフプラン

惠ライフプラン株式会社は、東京都東村山市の西武新宿線「久米川駅」から徒歩5分。

相続や高齢期の住まい、空き家問題といった人生の大きな節目に寄り添う不動産会社です。

代表自身の経験を活かし、地域の士業・専門家と連携したワンストップ体制を構築。ご高齢のご本人様と、そのご家族である50代前後のお子さま世代を中心に、女性目線のきめ細かなサポートを行っています。

今回は、代表・髙橋 惠(たかはし めぐみ)さんに、開業までのストーリーとその原動力についてお話をうかがいました。

お客様に寄り添える存在を目指して

━不動産業を選んだきっかけを教えてください。

「お客様と丁寧に接することができる仕事に就きたい」その想いが原点です。

大手不動産会社に入社し、まずは売買仲介の営業職として現場の最前線を経験しました。その後、結婚などのライフステージの変化を経て、契約審査やエスクロー業務に携わるようになりました。

その過程でたくさんのお客様と出逢い、相続や空き家問題に不安を抱えている方が多いことを実感しました。

特に相続は制度が複雑です。「誰に相談すればいいのかわからない」と悩まれる方も少なくありません。

そうしたお客様の力になりたいという気持ちは、日を追うごとに強くなっていきました。

大手不動産会社では、どうしても個々の毎月の数字や実績が重視されます。

不動産取引は、ご相談から決済まで一年以上かかることもある長いプロセス。

本来であれば1人ひとりのお客様と丁寧に向き合うべきところ、数字を優先せざるを得ない場面も少なくありません。

だからこそ一つひとつのご縁を大切にし、お客様と誠実に向き合える環境を作りたいと考え、独立を決意しました。

━開業前に不安だったことはありますか?また、それをどのように克服されたかも教えてください。

一人で経営を続けていけるのか、判断を誤らないかという不安はありました。

そんな中、かつての勤務先から独立された先輩方の多くが全日本不動産協会(以下全日)に所属していることを知りました。

実際に窓口の方から制度やサポート体制について丁寧にご説明いただく中で、不安は少しずつ和らいでいきました。

特に印象的だったのは、「ひとりで抱え込まずに相談できる環境がある」と実感したことです。

独立開業は「一人での挑戦」と気負って不安もありましたが、全日には支えてくれる仲間や仕組みがある―その確信が持てたことが、開業への大きな後押しになりました。

━独立開業にあたり、どのような準備をされましたか?

前職で取得した宅建士資格や管理業務主任者資格に加え、相続分野の知識を改めて体系的に学び直したいと考え、まず相続診断士、次に終活カウンセラーの資格を取得しました。

その過程で、改葬や墓じまいといった新たな知識を得ることができ、相続発生後の具体的な流れを学ぶ貴重な経験になりました。

相続問題は単なる不動産や財産の整理にとどまりません。

ご家族の想いや将来設計にまで関わる重要なテーマであり、一人ひとりのお話に耳を傾けながら、真剣に取り組む必要があると決意を新たにしました。

全日本不動産協会東京都本部が、不安を安心へ変えてくれた

東村山市の不動産会社社長

 

━全日を選んだ決め手を教えてください。

「一人で抱え込まず、相談できる環境がある」と思えたことです。

若手や女性の新入会員でも自然に溶け込める気さくな雰囲気も魅力的でした。

入会して間もなく支部の地区長を拝命し、多くの会員様とお話しする機会に恵まれ、うれしく思っています。

入会して一年未満ですが、毎月の役員会への参加に加え、イベントの企画・運営など、さまざまな場面に携わらせていただいています。

現在も全日のサポートを活用しながら、日々実務に取り組んでいます。本部の提携している専門士業の方々にも、いつでも相談できる環境があることは、大きな支えです。

━入会後、特に役立った全日のサポートやサービスはありますか?

最新の法改正に対応した契約書式や特約文のひな型が整備されているラビーネットは、日々の業務に欠かせません。

提携の弁護士事務所による無料相談制度は、お客様同席で判断に迷う場面の方向性を整理でき、大変心強い存在ですね。

セミナーや勉強会にも積極的に参加しており、法定研修会に加えCanvaやChatGPTといったデジタルツールの研修にも足を運んでいます。

実際にチラシ作成などの販促物に活用し、業務効率化にもつなげています。

忘れられないのは、令和7年の9月に大阪で開催された、第61回全国不動産会議大阪府大会における吉本新喜劇による寸劇です。

複雑な「相続」というテーマも、ユーモアを交えた語り口によって、ここまで分かりやすく伝えられるのかと、大きな刺激を受けました。

暮らしの物語に、真心で関わる

━これまでの業務で最も達成感を感じた事例を教えてください。

物件所在地が遠方の特殊な都市計画エリア内で、その上、相続権の調整に慎重な判断を要する複雑な案件でのことです。

長期間難航していたので、支部の会議の帰りに先輩に弱音をこぼしたところ、偶然、先輩が数年前に現地の近くで取引を手掛けられていたとうかがい、当時の資料や情報を共有していただけたことで現地調査が格段にスムーズに進み、案件も無事に着地しました。

全日には、「頼れる兄貴」が何人もいるような心強さがありますね。改めて、先輩のありがたさを実感しました。

━印象に残っているお客様とのエピソードを教えていただけますか。

後見人が関わる不動産売却の案件ですね。司法書士と連携しながら、裁判所への申立て資料や根拠書類の整理、追加費用が発生した際の説明資料など、ひとつひとつ丁寧に調整を重ねながら進めていきました。

時間も手間もかかる案件で、当初ご相談をいただいてからお引渡しまでに、約一年超を要しました。

最後のお引渡しの際に「心強かったです」と、お客様のご家族にお声をかけていただいた瞬間は忘れられません。その後も継続してご相談をいただいており、日々の業務の大きな励みになっています。

ご縁をつなぐ「街の周旋屋(しゅうせんや)」になりたい

不動産会社の女性社長

━働くうえで大切にしている信念は何ですか?

「お客様が歩んでこられた人生の物語に、誠実に向き合うこと」です。

ご相談では、はじめにお客様がどのような道のりを歩んでこられたのかを、時間をかけてお聞きします。

お茶を飲みながら小さい頃の思い出やご家族とのエピソードをお聞きしていると、お客様の価値観や大切にしてきた想いがにじむ瞬間があり、はっとさせられます。

ご縁を大切にする姿勢も、その一つです。お客様やお知り合いになった方には、折にふれ直筆のお手紙を送るようにしています。

鳩居堂(きゅうきょどう)やロフトで季節の葉書やレターセットを、郵便局で記念切手を選ぶのも、私の仕事の楽しみの一つです。

あるとき、お客様に「あなたのしていることは、周旋屋(しゅうせんや)さんね」とおっしゃって頂いたことがあります。古い言葉で、人と人とのご縁を取り持つお世話係を指すようです。

お客様に「これでよかった」と思える選択をしていただきたい。相談しやすい「街の周旋屋さん」になれるよう、今後も勉強を続けます。

━不動産業界で今後チャレンジしたいことは?

東村山市に新しく転入される方や、事業を始められる事業主の方には、通常の不動産のご紹介と併せて、行政の補助金や助成金を申請する方法などを、地元商工会や法人会にもご協力をいただきながら積極的にお伝えしています。

ご存じない方もたくさんいっしゃる上、期限があることなので、取りこぼしてしまうことも多々あるんですよね。

売買や仲介という「不動産屋さん」の垣根を超え、「この地域で安心して暮らせる」ための支援を、さらに実現させていきたいです。

働く女性へのエール「一に健康、二に健康、三、四がなくて、五に能力」

不動産会社での対話

 

━女性として不動産業界で働く中で感じる強みはありますか?

不動産業界は、まだまだ男性が多い業界です。その中で女性であることは、顔を覚えていただきやすいということはメリットではないでしょうか。

住まい探しにおいては、奥様が間取りや生活動線、毎月の支出などを重視されることが多々あると感じています。同性の目線で相談しやすいことは、強みの一つかもしれません。

私自身もマンションを購入した経験がありますが、住宅ローンの正式な審査結果が出るまでの間は、本当に落ち着かない気持ちでした。

FPの知識を活かした住宅ローンや保険料を含めた月々の支払額などのご提案では、同性だからこそ、共感をもって相談していただける場面があるのではと思います。

━不動産業界で女性が活躍するために必要なことは何だと思いますか?

不動産業界は、実は性別に関係なく成果で評価されやすい分野でもあります。

私が所属している「不動産女性塾」や「日米女性ビジネスネットワーク協会」など、不動産に携わる女性が主体的に学ぶ場も広がっています。

不動産業界で長く活躍してこられた70代〜80代の女性の先輩方と接する中で、年齢を重ねても変わらない、凛とした姿勢に学ぶことが多々ありますね。

女性が長く仕事を続けるためには、何よりも「健康」が重要です。

不動産や相続の相談は、ときに感情や事情が複雑に絡み合うものです。

そんなときに大切なのは、自分自身が冷静で健やかであること。そのためにも、「自分の課題と相手の課題を分けること」、いわば「感情の仕分け」を意識しています。

また、人を助ける職務であるからこそ、自分自身をいつも整えていたい。その思いから健康には充分に気を配っています。

体幹を整えるピラティスは7年目になりました。十分な睡眠を取り、タンパク質やミネラルを意識した食事を心がけています。繁忙期は大好きなお酒も控えるなど、体への負担を減らす工夫をしています。

━今後のキャリアと私生活についてどのようなビジョンをお持ちですか?

一つひとつの案件にきちんと向き合える体制を大切に守り、長く続けていきたいと考えています。

地域の身近な相談窓口として、安心して話せる「街のサポーター」のような存在を目指すとともに、将来的には不動産業界で働く若い女性の育成にも関わり、伝える力を磨いていきたいと考えています。

実は、不動産業界にかかわらず、女性の営業職を自宅に招いて鍋を囲む会もときどき開催しています。業種の垣根を超えた語らいで、とても楽しいですよ。

継続こそ力、信頼を最大の財産に

お気に入りの公園で風に吹かれる

━女性が不動産業で成功するために必要な心構えや準備は何だと思いますか?

宅地建物取引士の資格は、ぜひ早めに取得してください。取引士資格を持っていることで信頼の土台ができ、任される仕事の幅も広がります。

私自身、まだ2期目であり、「成功している」と言える段階ではありません。だからこそ一時的に頑張るのではなく、長く続く仕組みをつくることが大切だと考えています。

近頃は「勝とう」「説得しよう」といった感情も、手放すようにしています。一歩引くことで相手の立場を守ることも大切ですよね。

周囲を見ていると、長く活躍されている方々は、それぞれに“続けるコツ”をお持ちです。そうした先輩方の話を素直に聞くことが、成長への近道だと感じています。

不動産業は、長く続けることでお客様への理解が深まり、自身の知識の幅や対応力も育っていく仕事。

やりがいは年々大きくなっていくものだと思います。お客様や諸先輩方、仲間との信頼を一つずつ積み重ねていく姿勢こそ、大切ではないでしょうか。

━これから不動産業に参入したいと考えている女性へのアドバイスをお願いします。

不動産業は、女性にとって自分の得意分野やこれまでの経験を活かしやすい仕事です。

周囲に助けを借り、心身の健康を大切にしながら時間の使い方を工夫してみてください。

背伸びをせず、知らないことはお客様と一緒に学び、責任を持って対応する。その積み重ねが明日につながります。

不動産業開業を考えたらぜひ、全日へ話を聞きに来てくださいね。

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